2010年11月17日水曜日

蓼2


みてぐらを奈良より出でて水蓼穂積に至り鳥網張る、坂手を過ぎ、石走る、神なび山に朝宮に仕は奉りて吉野へと入ります見れば古思ほゆ

水蓼(みづたで)水辺に生える蓼、生薬ではヤナギタデのことを言い水蓼(スイリョウ)と呼ぶ。
八穂蓼(やほだて)となると沢山の穂がついたタデという意味になる
鳥網(となみ)、坂手(さかて)、石(いわ)、朝宮(あさみや)、古(いにしえ)

奈良を出て、穂積(ほづみ)に至って坂手(さかて)を過ぎて、神なび山の朝宮(あさみや)を奉りし吉野に入っていらっしゃるのを見ると昔の事を思い起こします

奈良、穂積、坂手、神なび山、奈良の地名

持統天皇のことを詠んだ歌とされているが詠み人知らず

タデ科の一種に櫻蓼(サクラタデ)がある淡紅色の花が咲くものと白色の花が咲くものがある、これも食あたり、虫刺されの生薬とされ珍重されてきた。

蓼味噌
 タデの若葉、花茎をよく水洗いし細かく刻んでおき、すり鉢に味噌を入れ刻んでおいたタデを入れよくアタリ出汁を少量(好みの量)加えさらによくアタルとタデ味噌ができる。刺身蒟蒻のたれや酢味噌和え・サラダのソースによくあう和風のソースである大人の味を好むならいろいろと量を変えチャレンジしてみるべし。