2010年7月30日金曜日


ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む(16・3837)

雨でも降らないかな、蓮の葉に溜まった水が玉のようにきらめくのを見たいのだが


み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水の・・・我は忘れじ 直ちに逢ふまでに(13・3289)


花托はその姿から蜂巣と呼ばれ、根も実も滋養強壮によいとされている。

京都の金剛院、奈良の唐招提寺では世界各地からの蓮が寄せられ今がさかりだと思います。


夏の茶事、水牡丹を織部焼の器で出されると夜が明けた直後の部屋では蓮の花のようにも見える、夏の生菓子は日持ちがしないことからお持たせには気を使うものですが最中もいいのでは坂本の御饅頭屋さんで猿の形をした最中を見たことがある見た目もよくよそで見たことのない物でした

2010年7月29日木曜日


伎波都久の岡のくくらみ我摘めど 籠にも満たなふ背など摘まさに(14・3444)

伎波都久の丘に生える韮を私一人で摘んでも、籠いっぱいになりません。あなたと一緒なら、たくさん摘めます。

くくらみ、茎韮


韮は特有のにおいがありますが古くから夏バテの予防、疲労回復など健康に良いとされ、茎や葉、生汁は健胃、整腸の特効薬とされ、また、種子も生薬として使用された


 古事記にも神武天皇が詠まれた中に「からみ」という名で記されているそうである
 あるラーメン店に「ピリ辛ニラ」の壺があり白ご飯にのせて食べるのだと聞いてラーメンと白ご飯をたのみ壺の蓋をあけるとドロドロの唐辛子の中に緑色の韮の葉と茎が漬かり激辛であることは疑いなく匙に少しだけすくい食してみた、韮の風味が何ともいえずうまいと思った瞬間すぐに唐辛子の激辛が襲ってきたが不思議と咳き込むような辛さはなかった。以後、その店の近くでラーメンが食べたくなると一緒にピリ辛ニラもいただくことにしている。赤い唐辛子に緑の韮の葉と茎の色合いもいい、岡山では黄韮という韮があるがこれも混ぜて漬けると食欲の三原色となるかなと思いつつにやりとしたこともある。

 ワサビや山椒は花も食すが韮の花は食用にならないのか何か機会があれば調べてみたい。

2010年7月27日火曜日

ヒオウギ


奴婆玉の夜のふけゆけば 久木生ふる 清き川原に千鳥しば鳴く(6・925山部赤人)


奴婆玉(ぬばたま)、ひおうぎの種子で黒髪、黒、夜、闇、今夜などの枕詞

静かな夜の川原で千鳥がしきりに鳴いている


ひおうぎの花は本来は橙色をしているが園芸種はピンク色である、

ひおうぎの根は射干、夜干といい鎮咳やきょ痰に効能があるとされ風邪のときにもちいられる


昨日は満月でしたがこの時期はまだまだ熱帯夜のためお月見を楽しむ気分ではないてしょう、秋になれば仲秋の名月、芋名月、栗名月などと称して楽しむのですが、食を楽しむ前に感謝のお供えをすることを忘れないようにしたいですね


 以前、堺の人に聞いたことがあるのですが暑いときには「くるみ餅」にかき氷をのせて食べると甘みがたまらないと言ってましたが夏の甘味いつか食べたいものです。

2010年7月26日月曜日

ネム


昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花 君のみ見めや戯奴さへに見よ(8・1461紀女郎)




昼は開き、夜は閉じて眠る合歓の花は恋に乱れて寝ているよう、それを主だけが見ていてよいのでしょうか。あなたも恋に苦しみなさい。




 合歓木の葉は夜になると葉を寄せ合わせるように合わせる、中国では男女がよりそい身を寄せ合う表現に使われる。


 実際は花は夕暮れに咲き、一晩中咲き甘い香りを漂わせるのであるが朝日が昇り始めるころしぼんでしまう。

 彼女が「お若いの、あなたもねぶを見て恋に乱れなさいよ」と誘った相手は大伴家持。家持の返歌は

 吾妹子が形見の合歓木は花のみに咲きてけだしく実にならじかも(8・1463大伴家持)

 あなたの身代わりのなぶのは花ばかりで、おそらく実は結ばないでしょう


 樹皮は合歓皮(ごうかんぴ)として利尿、強壮薬として煎じて用いられる、そうですがさし木では増えないそうですから山野を散歩中に小さな木を見つけたら断って分けてもらうといいですね。

 皮を煎じた液は花と同じくかすかな甘みがあるそうです。

 

 暑くなるとお茶席では花筏、筏流し等の涼しさを言葉であらわししますが言葉だけではもの足りず食感にも涼しさをと竹流しと呼ばれる羊羹があります、水羊羹を青い竹に流し込み熊笹で蓋をし食べる際には千枚通し様のもので穴をあけて出すのですが、気の短い方は悠長なことができず穴をあけて熊笹の蓋のところをくわえ一気に吸い込むとのことです。

 食し方はいろいろ美味しいものは美味しいですよね。

 でも、暑いとは思いませんよね冷たい甘いと感じているはずです、そして美味しいと


 24日は天の橋立の文殊堂の船出祭り、そして大阪の天神祭、文殊様の知恵を授かったり天神様のご利益をいただいたり、クワバラくわばらは道真公の領地があった御所の南の桑原という地名、桑原には雷様が落ちなかったそうです。

2010年7月25日日曜日

くず


葛実ならぬ樹にはちはやぶる 神を着くといふならぬ樹ごとに(2・101大伴安麻呂)


玉葛花のみ咲きて成らざるは誰が恋ひにあらめ吾が恋ひ思ふを(2・102巨勢郎女)


玉葛、ユキノシタ科のツルアジサイ

大伴安麻呂が巨勢郎女に男ができない女性には怖い神様が憑依しますよと詠むと返歌として女はこんなにあなたを慕っているのにわかりませんかと答えたそうです


 思う心を強烈に表現すると女性は拒否反応を示すこともあるようですがそれではマイナス思考、相互が良き方向へ向かえば幸せである


 木々のあるところでは蝉が短い一生の最後を語るようにせわしなく鳴いていますが、セミの鳴き声もとまるほど暑い午後、わらび餅売りの声が聞こえてくることがあります、冷えたわらび餅に黄粉をまぶし食べるのですが少し贅沢ないただき方はさらに黒蜜をかけ甘く甘くするのですが、上等の本わらび粉で作られたわらび餅は餅餅とした半透明のもので店頭で販売される価格はびっくりするほどです、片栗粉をまぜ少し砂糖を加え甘くしたものを練って仕上げたものが手ごろであると思う。昔はこの片栗粉で作ったものを冷やしてわらび餅だよといわれて黄粉をまぶして食べていた、冬はこの片栗粉を練って砂糖としょうがを加えて葛湯だと称して出されたことがよくありました、どちらにしても本物や上等品は高いのだ偽物と言わぬまでもモドキ品、いいのではないかな

2010年7月24日土曜日

じゅんさい


わが情ゆたにたゆたにうきぬなは 辺にも奥にも寄りかつましじ(7・1352)




わたしのこころはゆらゆらと浮くぬなはです、岸にも沖にもよることはできないでしょう




うきぬなは、浮かぶじゅんさい  ゆたにたゆたに、ゆらゆらでもなく水に漂う浮き草のように岸辺や沖にゆらゆらと漂うのではなく根があるじゅんさいだからこそ無理に引き寄せようとしても引き寄せることも沖に漂わせることもできないもどかしいばかりの動きを表現している。恋心のもどかしい描写である。




 夏の暑い昼下がり、昔は桶に金魚やメダカをいれて売り歩く金魚売りが夏の風情でしたが見なくなり久しい、昭和35年ごろまでは見たような記憶がある。金魚売りとともに金魚玉も見なくなり、金魚を描いた風鈴売りもまた見なくなり物知りのような得意げな顔をした俳人の世界の話になってしまった。




 昨年、金魚という水菓子を二つ買ってみたところ家人は手の込んだ作りに感心していましたが熱いお薄を出すと不満顔でした。

みかん


風に散る花橘を袖に受けて 君が跡と思ひつるかも(10・1966)


風に散る橘の花を袖に受け止めては、あなたの名残としお慕いしていますよ


古代には妙霊の果実と言われたのが橘の実、この時期は可憐な五弁の花が咲き緑の葉と良くあいきれいなものです。柑橘系のオイルはストレスの発散によいそうです、揮発するのも早く香りが周囲に伝わるのも早く、ミカンやオレンジの香りがするものを身に点けていると暗闇でも一瞬のうちに存在が知れることでしょう。
 西本願寺の南西角近くの和菓子屋さんが夏ミカンの果汁をゼリーか寒天で固め夏限定で販売されていました。最近では各地で似たような商品が出ており目につけばお持たせとして買い求めることがありますが、以前、まだ珍しいころに家族に宅配便で送ったことがありますが無視され以後は珍しいものや高価なものは一度だけで二度三度と購入しないことにしています
 美味しいものや珍しいものがどこにでもあるような貧弱な気持ちでいただくようではそのお菓子を考案された職人さんに失礼と思います。 
 水菓子類にぜりーを使われていますが私は寒天の舌触りと歯ごたえが和菓子にあうと思います。寒天は前日から水に浸しておく必要がありますが、家庭で使う場合は粉寒天がありますので30グラム程度買い置きしておけばなにかと重宝であると思います。

2010年7月23日金曜日

つゆくさ


立ちて思ひ 居てもそ思ふ 紅の 赤裳裾引き 去にし姿を(11・2550)



通い婚で女性が帰って行った男性への思いを赤裸々に歌ったもの、紅はベニバナで染料として使われ種子からはリノール酸の多く含まれた食用油が採れる。


 関西では6月に花を採取すると聞きましたが北方では今頃ではないかと思います。



 黄色から赤に変化するアザミにそっくりな花は古くから栽培されていたようです、原産地はエジプトでシルクロードの終点である日本に伝わったのも文芸だけでなく植物も伝えたシルクロード素晴らしいではないですか。



 産前産後の女性に紅花を乾燥させたものを煎じて服用させたと記録にもあるそうです



 今日は桐の花が出はjめる日、一昔前は寝る前に蚊帳を吊り少し広い部屋では蚊帳と蚊やり豚そして扇風機でしたが、今は戸締りをしてエアコンを動かすのが常識のようですが、網戸に蚊帳を吊り涼を取っていたころのほうが防犯・警戒意識が強かったのではないでしょうか。


真田葛延ふ夏野の繁くかく恋ひば まことわが命常ならめやも(10・1985)


葛がうっそうと茂るように、これほど恋うていたら、本当に私の命はどうかなってしまうのではないでしょうか。




夏にどこまでも蔓を伸ばす葛の生長力に万葉の人は注目したのか、地上から木に巻きついて延びたつるからピンク色の花がさくともうすぐ秋である




この時期、葛饅頭、わらび餅、水まんじゅう等冷たい焙じ茶でいただきたい、上手に煮だして心をこめて冷やしてくださった焙じ茶をゆっくりと飲むとしばらくすると鼻孔に焙じ茶の何とも言えないいい香りがすると聞いたことがある。お菓子もお茶もパクリ、ゴックンではなく味を楽しむようにいただきたいものです。




葛の花は乾燥し保管しておき煎じて飲むと二日酔いに効果があるそうです

2010年7月22日木曜日

うり





 瓜食めば 子ども思ばゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ(5・802山上憶良)


 瓜を食べると子供に食べさせたいと子供のことが思い出され。栗を食べれば子どものことがいとおしく思われる。子どもって可愛いものだどこから来たのだろう、子どもの姿がちらつき安眠できない


 緑の蔓と葉の中に黄色の花、黄色に熟れた瓜を湧き水に浸けておき昼下がり木陰で小さな口いっぱいいにして食べる子どもの顔は美味しいと言わずとも表情だけで伝わるものです。  

2010年7月21日水曜日

菖蒲

をみなへし 佐紀沢に生ふる 花克己「かつても知らぬ 恋するかも(4・675中臣女郎)

沢に生い茂る花かつみのようにこれまで一度も知らない激しい恋をするかもしれない






三重県明和町では「どんどばな」とよばれる「ノハナショウブ」自生している



花は初夏に咲くが薬用とされる根や葉は冬に掘り起こされる



神経痛やリュウマチに効果があるそうだ。

 

菖蒲を見ながら、縁側で冷やした「あんみつ」「白玉ぜんざい」をガラスの器でいただくきましょうか。  

せんだん


妹が見し あふちの花は 散りぬべし 我が泣く涙 いまだ干なくに(5・798山上憶良)

妹、つま  あふち、栴檀 涙。なみた 涙は那美多 

悲しみの涙がまだ乾かないのに、妻の見た栴檀の花は落下の気配を見せています。

 栴檀の異名にはトウヘンボク、アミノキ等の呼び名もあり、生薬名は苦棟皮(くれひ)苦棟子(くれし)と言い虫下しとして用いられたそうで、また、ひび薬としても使用されたようである。
 今日は土用の入り、うなぎにとっては受難の日。うなぎでなく土用餅やおはぎもこのころにいただく。もちろん餡子に使う小豆は滋養強壮に良いそうで少し前までは脚気に良いということでにこぼした小豆を食べていたと聞きました。
 目にも口にも涼しさをとなると水羊羹、、浜土産(はまつど)という琥珀羹がある蛤の貝殻に琥珀色の羊羹が流し込まれ中に小ぶりの納豆がはいっている。ひんやりと冷やして容器変わりの貝殻の冷たさは手のひらで、羊羹の半透明の涼しさは目で、ひんやりとした甘さと冷たさは口で暑さを忘れるための職人芸です。清流を思わせる透明の羊羹に紫や緑の餡などを流し込んで冷やした羊羹も見ただけで涼しさを感じます。
 疲労回復には甘いものが最高です、和三盆糖のすーっと溶ける甘味はしつこくなくすっきりしますよね。

2010年7月20日火曜日

つゆくさ


朝露に咲きすさびたる鴨 頭草の 日くたつなへに消ぬべく思ほゆ(10・2281)

朝、勢いよく咲いた露草が日の傾きとともにしぼむように、私も恋に消えてしまうように思う


鴨頭草(つきくさ)露草のことで、はかないとか心変わりというたとえに用い


花の汁は光や水に弱いことから友禅染の下絵を描く染料として用いられる。

 鴨跖草(おうせきそう)とも呼ばれ解熱効果があるそうだが倒れやすく芯が弱いことから栽培には竹の支柱を立て糸でつって保護するなど手間がかかる。種は秋に採取。


ところで今日はホウズキ市の日ですが露草の柄の浴衣を着て一部が柿色に変わりはじめたホウズキの鉢を持って歩くのも粋な姿です。露草の水色とホウズキの実の色と淡い緑の葉の色、バランスの取れた色だと思います。
 
 琥珀羹に淡い水色の花弁と緑の葉をのせその上に透明の羊羹を流し込み夏の風物詩を食するのも涼しさを楽しむ方法かと思います。

2010年7月19日月曜日


奥山の 岩に苔生し 恐けど 思ふ心を いかにかもせむ(7・1334)
 森の中で木漏れ日に光る苔の群生は幽玄そのもので恐れ大きな思いをすれけれど人を思う心はどうにもならない
 苔生すとはいつまでもとか長い年月という意味があるそうで、また、神秘なという光景も含んでいるようです 
 祇園祭の巡航も終われば本格的な夏、すぐに天神祭です。
 苔生す景色の羊羹をひんやりと冷やし目と舌で涼を感じ身体を冷やしすぎないようにぬるめの煎茶で一息入れるのもよし、羊羹を冷やさずに甘味を補給し冷たい麦茶をいただくのも夏ならでは
 もうすぐ大暑、明日はホウズキ市

2010年7月12日月曜日

忘れ草



忘れ草わが下紐に着けたれど 醜の醜草言にしありけり(4・727大伴家持)


 中国では萱草のことを忘憂草と言い悲しみを忘れることができるとされている


家持も恋の憂さを忘れるからと「わすれぐさ」を下紐につけてみたがそれは名前だけであったいまいましい草だとぼやいているけれど恋忘れには効かないということを言いたいのだろう
 蕾は蒸して乾燥した蕾は金針菜といわれ中華料理のスープなどに使用される
 漢方では解熱効果があるとされ煎じて服用されるそうだ
 若苗はゆでて酢味噌和えにもされる

 七夕も過ぎ各地で祇園さんと称するお祭りが近づくと、蓮の花がポンと咲く頃となり、文に蓮始めて咲く頃いかかお過ごしでしょうかと便りをしたためたくなる時期です。

2010年7月10日土曜日

アサガオ


朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲き増さりけれ(10・2104)
 阿佐加保(あさがほ) 桔梗の和名、別名で阿利乃比布岐(ありのひふき)ともいわれ蟻が桔梗の花をかむと蟻の蟻酸によって火をふいたように赤く変色することかららしいです。
 牛蒡状の桔梗根は咳止めの薬とされ強壮薬とて利用されている
 朝顔はアジア原産の一年草で牛車で腹痛の薬草である朝顔の種を売り歩いたことから朝顔の種を牽牛子(けんぎゅうし)花を牽牛花(けんぎゅうか)とよぶ
 朝顔は東雲草ともよばれ東雲とは明け方のこと。また、蜉蝣のことを朝顔虫とよび朝に咲き夕方にしぼむ朝顔と似ていることからか。


ゆり

道の辺の 草深百合花咲に 咲まひしからに 妻といふべしや(7・1257)
油火の 光に見ゆる 我が蔓 さ百合の花の 笑まはしきかも(18・4086大伴家持)
 

 百合の花はキリスト教では聖母マリアの清楚さをあらわし、日本では霊草として貴賓への歓迎をあらわし日のさす山道で優しくほほ笑むように咲く百合の花は凛とした主張も忘れていない

 東日本ではやま百合、西日本ではササ百合、日本の百合はオニ百合・姥百合・姫小百合・姫百合などたくさんの種類があります
 百合の根は滋養に良いとされ料理にも多く用いられています。

2010年7月8日木曜日

あじさい


言問はぬ 木すらあぢさゐ 諸弟らが 練りむらとに 詐かれけり(4・773大伴家持)

物言わぬ木でさえ、アジサイの花のように色変わりするのだから、生身のあなたはすでに遠ざかっているのでしょう
 アジサイの花言葉は心変わり、花弁は解熱効果のある成分を含んでいるそうです、心変わりはそのせいでしょうか、シーボルトは愛妾のお滝さんの名前をアジサイの学名に付けたそうですがお滝さんは心変わりをしなかったようです。

あざさ

織姫のもとに牽牛が渡れたようですね、下賤な推測はよして夜の音を子守歌にうとうと
秋風の 吹きにし日より いつしかと 我が待ち恋ひし 君そ来ませる(8・1523 山上憶良)
阿佐々(いたるところに生息していた水生植物で夏に黄色や白い花が咲きます)
うべなうべな 母は知らじ うべなうべな 父は知らじ
蜷の腸 か黒き髪にま木綿もち あざさ結び垂れ
大和の黄楊の小櫛を押へ刺す うらぐはし児 それそ我が妻
 可憐な花を髪にさすとつやのある黒髪が水面のようにゆれ男性の心は・・・
 ちなみに万葉のころ若葉を食用としていたようです、現在なら、小麦粉をつけて天ぷらにするのかな

2010年7月7日水曜日

七夕


九月の しぐれの雨の 山霧の いぶせき我が胸 誰を見ば止まむ

九月(ながつき) 我が(あが) 誰(た) 見ば止まむ(みばやまむ)

七夕です
彦星の 思ひますらむ 心より 見る我苦し 夜の更け行けば(8・1544 湯原王)

 梅雨の夜、天の川を見ることができる確率は3割にみたないそうです、一夜の逢瀬をむなしいと思うのか年に一度のイベントととるのかそれぞれの心の中で
 
 雨や曇り空で鵲の橋が見えなければ今年はすべてが霧の中のような景色になるのでしょうか、美しいものは奇麗に見えるように見たくないものはぼんやりと見える程度がよいのでしょうか

小さなガラス瓶二つ青い可憐な花を一輪と三輪、岸辺に立つ牽牛と織女に見立てて飾り付けしてみるのも小さな景色、瓶の中の水が一抹の涼に

 里芋の葉の露を集めて墨をすり短冊に御願を記してみてはいかがですか