2010年7月25日日曜日

くず


葛実ならぬ樹にはちはやぶる 神を着くといふならぬ樹ごとに(2・101大伴安麻呂)


玉葛花のみ咲きて成らざるは誰が恋ひにあらめ吾が恋ひ思ふを(2・102巨勢郎女)


玉葛、ユキノシタ科のツルアジサイ

大伴安麻呂が巨勢郎女に男ができない女性には怖い神様が憑依しますよと詠むと返歌として女はこんなにあなたを慕っているのにわかりませんかと答えたそうです


 思う心を強烈に表現すると女性は拒否反応を示すこともあるようですがそれではマイナス思考、相互が良き方向へ向かえば幸せである


 木々のあるところでは蝉が短い一生の最後を語るようにせわしなく鳴いていますが、セミの鳴き声もとまるほど暑い午後、わらび餅売りの声が聞こえてくることがあります、冷えたわらび餅に黄粉をまぶし食べるのですが少し贅沢ないただき方はさらに黒蜜をかけ甘く甘くするのですが、上等の本わらび粉で作られたわらび餅は餅餅とした半透明のもので店頭で販売される価格はびっくりするほどです、片栗粉をまぜ少し砂糖を加え甘くしたものを練って仕上げたものが手ごろであると思う。昔はこの片栗粉で作ったものを冷やしてわらび餅だよといわれて黄粉をまぶして食べていた、冬はこの片栗粉を練って砂糖としょうがを加えて葛湯だと称して出されたことがよくありました、どちらにしても本物や上等品は高いのだ偽物と言わぬまでもモドキ品、いいのではないかな