2010年7月24日土曜日

じゅんさい


わが情ゆたにたゆたにうきぬなは 辺にも奥にも寄りかつましじ(7・1352)




わたしのこころはゆらゆらと浮くぬなはです、岸にも沖にもよることはできないでしょう




うきぬなは、浮かぶじゅんさい  ゆたにたゆたに、ゆらゆらでもなく水に漂う浮き草のように岸辺や沖にゆらゆらと漂うのではなく根があるじゅんさいだからこそ無理に引き寄せようとしても引き寄せることも沖に漂わせることもできないもどかしいばかりの動きを表現している。恋心のもどかしい描写である。




 夏の暑い昼下がり、昔は桶に金魚やメダカをいれて売り歩く金魚売りが夏の風情でしたが見なくなり久しい、昭和35年ごろまでは見たような記憶がある。金魚売りとともに金魚玉も見なくなり、金魚を描いた風鈴売りもまた見なくなり物知りのような得意げな顔をした俳人の世界の話になってしまった。




 昨年、金魚という水菓子を二つ買ってみたところ家人は手の込んだ作りに感心していましたが熱いお薄を出すと不満顔でした。