2010年9月10日金曜日

桔梗


朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲き増さりけれ(10・2104)
あさがほは あさつゆおひて さくといへど ゆうかげにこそ さきまさりけれ

朝顔は朝露を浴びて咲くと言うけれども、夕方の光の中でこそ、一層咲き誇っています

 朝顔、秋の七草で和歌では桔梗のこと「本草和名」などでは阿利乃比布岐(ありのひふき)阿里乃比布木(ありのひふき)と記されている。
 蟻が桔梗の紫色の花をかむと赤く変色する、蟻の蟻酸によるもので古代人の観察力はすごい、根は漢方で桔梗根と言われ咳止め等にもちいられている。カバさんがCMでうがいをしているお薬は緑茶や紅茶等の渋みのあるものが若干混ざると濃紺に変わるこの場合の表現は?
 白い花の桔梗を蟻が噛むとどうなるのか?

 桔梗は多年草である、根を採取する際は全部採取しないこと、朝に蕾がポンと咲くと言われているがまだ聞いたことがない。
 新芽や若葉はよく茹でて水にさらし、おひたし、あえもの、油炒め、煮物、天ぷらにしたり、また、漬けものにもされる。茹でたものを乾燥して保存するところもある。
 花は酢のものにされる。
 根は佃煮や天ぷらにして食べる。

 鶴屋◎〇のお菓子に外郎でつぶ餡を包んだお菓子がある、餡をのせて五か所をつまむようにして包むと餡が薄い外郎にすけて桔梗のように見える。写実的ではないが色と五弁の花弁が桔梗を連想させる。
 材料的にはミナヅキという背越しの払いにいただくお菓子と同じかもしれないが甘さと食感は異なると思う近いうちにいただきたい。
 外郎は上新粉で作られるが薄力粉で作るところもある、外郎の味を語る人は上新粉10と薄力粉10にわらび粉3の割合で外郎を作るとプリッとした食感の外郎ができるらしい、上新粉の餅餅とした食感も捨てがたいが、わらび粉とは贅沢な着眼点である、わらび粉の代わりに葛粉を使うこともあるようです。