我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折り手一目 見せむ児もがな(8・1496大伴家持)
撫子の花が今真っ盛りです。手折って一目見せてやれるような女の子がいたらよいのに
ナデシコ、秋の七草で多年草、河原撫子と呼ばれ別名「大和撫子」とも呼ばれるがこれは中国から渡来した石竹(せきちく)を唐撫子(からなでしこ)と呼び区別するためである。
4~5月ごろに若葉を茹でて水に浸しアクを抜きおひたしにして食べたそうである。
種子は利尿作用があり煎じて服用したそうである。
今日は半月、仲秋の名月まで7日、すでにツバメは南に旅立ったようですが猛暑のせいかまだセキレイの鳴くのを聞きませんが赤とんぼは秋ですと教えてくれたいます。
この時期になると一服の涼しさを味あわせてくれる生菓子が店頭に、白露(びゃくろ)というお菓子ですが小豆のつぶ餡を緑色のそぼろ餡で包んで、錦玉のそぼろをのせ朝露を風情したものがお茶会で出される。9月9日には菊のお菓子、月明かりを楽しむようになると葉鶏頭の彩りで季節を表わした雁来紅(がんらいこう)といお菓子も出てくる、雁が渡ってくるころに咲く花を意識して名前がつけられたこのお菓子もこし餡のお菓子、茶きん絞りで黒糖の風味も楽しめる。白露は京都御苑の南あたりのお店で雁来紅は宇治の三室戸寺あたりを散策して探してみてください