夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち降らば うつろひなむか(8・1485大友家持)
夏がちかづいて咲いたはねずの花は、雨がちょっと降ったりすると、せっかくの色もあせて散ってしまいはしないだろうか
ザクロは、鬼子母神が好む果物、遣唐使によって伝えられたといわれているが「はねず」がザクロであるのか庭梅であるのか芙蓉なのか諸説ある、ザクロの果皮には下痢止めの効果と腸炎に薬効があるそうです、樹皮や果実にはタンニンが多く含まれているので生薬として服用するには注意が必要。
石榴のジュースをいただいたことがある、色は果実と同じで透き通るようなきれいな色、ケーキの色付けや風味づけにつかわれるわけがよくわかる、アフガニスタンでは種なしのザクロがあるそうでまた、品種改良され果実の大きなもの、花を楽しむものなどがある。
鬼子母神の神紋がザクロである理由は諸説ありますが子供が授かりますようにとか安産でありますようにという、子供が授からない夫婦の拙なる思いと懐妊すれば苦しむことなくお産ができますようにとの願いが込められている。
日本神話に登場する伊耶那美はいく人かの子供を産んだのち火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生む際に大変な難産であったそうですお産の苦しみは神様もよくご存じのことですが苦しみは軽いほうがよいですね