2010年9月11日土曜日

ふじばかま


萩の花 尾花 葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花(8・1538山上憶良)

フジバカマが万葉集に詠われているのはこの一首だけだそうです、花は8月から10月までながく咲いてる、同種のヒヨドリバナとよく似ているので混同されることが多いようです。
 藤袴の花は淡い紅紫色で葉のつき方と形が異なるのでよく見ればわかるそうである。
 ヒヨドリバナにはサワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリなどがある。花は白である(たまに紫色のものもあるようです)
 
 藤袴の開花前に全草を刈り取り天日にさらして風通しの良いところで乾かす、生乾きのころからよい香りがすることから香りのない草花と一緒に床の間に飾ることがあるそうです、乾燥させた葉などは細かく刻んで鍋で煮だしてから風呂に入れる皮膚のかゆみや産前産後の浮腫によいそうである、昔は侍が臭気を防ぐために兜に詰めたり匂い袋に入れて持ち歩き洗髪の際に使用したそうです、この香りは桜餅の葉と同じクマリンの香りで肝毒性があり食品にはつかわれていない、食品にはこれに似た成分の化合物が使用されている。
 藤袴の若葉を塩茹でして汁などの実として食していたようです。

 ヒヨドリバナは火取花と言われ花の終わりに綿毛が現れるこれを集めて採火の材料としていたそうでライターなどがない当時は常時備えておく必要があった。
 藤袴の花言葉は「躊躇」「ためらい」「優しい思い出」だそうです

ほのかな香りが「優しい思い出」になるのか「躊躇」させるのか植物のもつ香りを持続させるのは大変な工夫が必要で抽出するためにウヰスキーや焼酎に漬けあるいは乾燥させたり粉末にしたり時間と労力がかかるもので、加工品を税として納めたいた庶民は自分たちの口に入らないものを手間をかけて作っていたがそのようなものを作るより粟や簸え大根や蕪を作りたかったのではないでしょうか、為政者というものは勝手なもので蕎麦、うどん等は手間がかかり贅沢だ加工に要する時間があれば働け、そば粉を湯に溶いて食べるのはよいがこねて伸ばして包丁で細く切るそばやうどんはダメといっておきながら、保存や商品として売れるのであれば素麺の製造を奨励したり、内容が変われども今も昔も代わり映えのしない政策はどうなっているのか。山田安五郎という陽明学者なら大笑いするかもしれない。
 為政者のことはもうすぐ決着するようですから静かに見ていましょう、ほのかな香りのするお菓子、最近はめったに見かけないのが福寿堂〇◎というお店に「ふくふく」というふわふわのカステラのようなお菓子があるこれはイチゴ・小豆・抹茶等の風味であったり紅茶であったりで期間限定のお菓子、最近は紅茶風味に出あっていない私はこの紅茶風味が大好きで必ず買い求める、いただいている時も食べた後も紅茶の風味が楽しめる、おやつ時に胃の中に何も残っていない状態でいただくとお腹の中から香りが鼻腔に戻ってくるようなことがある嫌みのないお茶の香りそのもの牛ではないが二度楽しめる、お店の方に紅茶でなく焙じ茶を練りこんで作れないのですかと尋ねるのですが職人さんは苦労されているようで、経営者側のブログはよくありますがこのお店職人さんのブログがあり覗くと面白い。
 藤袴のほのかな香りをまねたお菓子があればいただいてみたいですね