九月の しぐれの雨の 山霧の いぶせき我が胸 誰を見ば止まむ
九月(ながつき) 我が(あが) 誰(た) 見ば止まむ(みばやまむ)
七夕です
彦星の 思ひますらむ 心より 見る我苦し 夜の更け行けば(8・1544 湯原王)
梅雨の夜、天の川を見ることができる確率は3割にみたないそうです、一夜の逢瀬をむなしいと思うのか年に一度のイベントととるのかそれぞれの心の中で
雨や曇り空で鵲の橋が見えなければ今年はすべてが霧の中のような景色になるのでしょうか、美しいものは奇麗に見えるように見たくないものはぼんやりと見える程度がよいのでしょうか
小さなガラス瓶二つ青い可憐な花を一輪と三輪、岸辺に立つ牽牛と織女に見立てて飾り付けしてみるのも小さな景色、瓶の中の水が一抹の涼に
里芋の葉の露を集めて墨をすり短冊に御願を記してみてはいかがですか