わが屋前の時じき藤のめづらしく 今も見てしか妹が咲容を(8・1627大伴家持)
我が家の季節はずれの藤の花のように、愛らしいあなたの笑顔を今でも見たいものです。
この時期になるとミツバチが集めた藤の花の蜜が出始める、藤の蜜の甘みは涼しい味がするそうです、藤の樹の瘤の部分を軽く水洗いをし天日で干したものを煎じて飲用すると胃や婦人病に大変良いという言い伝えがあり研究されているようです。種子も下剤として服用されたようです。
藤の花と言えは春ですが桜だけでなく天候や気温の変化を草木は微妙に感じているものではないでしょうか、この時期は大雨時行と伝えられ夕立に気をつけようと言われて時として夕立ならぬ大雨もあるかもしれませんね。
一般に藤といえば野田藤を言いますが野田藤はつるが右巻きで、本州中部から西に分布する山藤はつるが左巻、野田藤の花は長いが山藤の花は短いという違いがある。