淡海の海 夕浪千鳥 汝が鳴けば 情もしのに いにしへ思ほゆ(3・266柿本人麻呂)
あふのうみゆうなみちどり ながなけば こころもしのに いにしへおもほゆ
夕焼けのきれいな湖面を千鳥が鳴きながら飛ぶ姿を見て都の興亡を見るにつけ心がしおれるほどである
場所は崇福寺付近の湖岸である、万葉の時代には今日のように浜近くまで民家はなく山側に街道があったと思われる、千鳥の鳴く姿を見るには山寺から湖岸へいたる途中か唐崎の浜まで出るしかない、緩やかな下り坂を浜へと向かいながら対岸を見ると近江富士が夕日に映えて美しく見える、途中の古い民家の庭のザクロの花が落ち小さな実がなり始めている、まだ実が割れて紫色の果実が宝石のように見えるのはまだ先のようである、そろそろ、木槿(むくげ)の花が咲き誇るころである。
石榴の根の皮・樹皮は石榴皮といわれ腸出血、扁桃腺、口内炎に効能があるそうだ、石榴の実は喉の痛みをおさえるそうで水で煎じてうがいをすると書物で見たことがある!石榴の実は子どもの守り神である鬼子母神の好物、
そろそろ、木槿の可憐な花を模した練りきりのお菓子が出始める頃で水菓子の時期とかさなり団子と練りきりのお菓子がわらび餅と肩を並べて店頭に並び始める
ムクゲの蕾は下痢止めの薬として珍重されたそうですが天日で干し保存するそうですが花が咲く前に全部を採取するのは野暮、少しは残して開花を楽しみましょう。